ホームコネクター(GIR接合)
⽊材を美しく強固に接合する⾰新技術
ホームコネクターは、所謂GIR(グルード・イン・ロッド)接合です。
ボルト状の中空式金物と接着剤を併用することで、木材を、簡単に、強く、美しく接合できる画期的商品です。
木質ラーメン構造やキャンチ、方杖・樹状構造や格子構造など、これまで木造建築では 困難だった構造体もホームコネクターを使用することで実現可能となります。
また、製材・集成材・LVL・CLTなど使用できる材種も多く、さらにRC-木、鉄骨-木 など混構造の接合も可能です。
住宅・非住宅を問わず、幅広く使用できる接合技術で、中層大規模木造建築物の実績も多数です。
GIR接合とは?
グルード・イン・ロッド(Glued In Rod)接合は、「接着剤の中の棒」の文字の通り、木材に穿孔し、そこに挿入された棒状の接合具との空隙に注入・充填された接着剤の硬化により、応力を接着剤の付着力と接合具を介して伝達して接合耐力を発生させる接合方法です。各大学からも研究のためにお問い合わせ頂いています。
事例紹介WORKS
- 愛地球博⽇本政府館⻑久⼿会場
- ⾹南⼦育て⽀援センター
- ⼤分県⽴美術館
- クピドフェア
- ⼗勝川温泉
- ⾼鍋⾼校体育館(トラス)
- ⼤分⼤学⾷堂
- 朝来町⺠温⽔プール
- 堀越城⽊橋
1993~2023年
特徴CHARACTERISTIC
POINT – 01STRONG
評定書取得技術
圧倒的接合性能を実現した
木材接合金物
所謂GIR(グルード・イン・ロッド)接合で、接合すべき⽊材にドリルで⽳をあけ、中空式の全ネジボルトに似た接合⾦物(以下、ホームコネクターと称す)を挿⼊し、⽊材とホームコネクター間の隙間を接着剤で完全に充填することにより、⽊材をガタ無く強固に接合する技術です。製品の性能証明として、⼀般社団法⼈ ⽇本建築センターにおいて、評定書の取得も⾏っております。
集成材等建築物
構造設計マニュアルへ
採用されている設計式
本マニュアルで半剛接合ラーメン構造の接合部をGIR接合で設計する手法が記載されています。接合耐力、柱脚接合部の設計及び柱-梁接合部の設計に使用されている設計式は、ホームコネクター設計マニュアルに記載かつ評定取得にあたり用いている設計式と同様のものです。中層大規模木造の木質ラーメン構造接合部においてホームコネクターが使用できることが証明されています。
⾼剛性・⾼耐震性
接合部は「ガタ」が無く、半剛接とすることができ、⽊造でのラーメン構造が可能です。 また、耐震補強⾦物として使⽤することで、⾼い耐震性能を発揮します。
強度コントロールが可能
接合部の構造計算が簡単に⾏えます。接合部の応⼒に応じてコネクターの本数・⻑さ・⼝径を変えることで強度コントロールが⾃由に⾏えます。
POINT – 02DURABILITY
耐錆性・耐腐⾷性も抜群
⾼い耐久⼒を誇る
ホームコネクタ―の構造は、強さ以外の⾯でもメリットがあります。
ホームコネクターは、木材内部に収納され、且つ耐薬品性の高いエポキシ樹脂で完全コーティングされます。この結果、ホームコネクターは空気や水分に触れる事がなくなり、錆や結露の発生は一切なくなります。
塩害のある地域や、塩素系の薬品を使用する温水プールなどでの使用も可能となります。
また、エポキシ樹脂も木材内部に注入されるため、紫外線劣化などの劣化要因も無く、高い耐久性を発揮します。
木造建築物の長寿命化にも貢献するサステナブルな商品です。
錆・結露の発⽣無し
接合⾦物が⽊材の内部に収納され且つエポキシ樹脂で完全コーティングされるため、耐腐⾷性に優れています。また、結露も⽣じ無いため⽊材に腐朽を⽣じさせる事もありません。
紫外線・耐⽕性に優れる
接着剤が紫外線に曝される事が無く、接着剤の劣化は殆ど⽣じません。また、⽕災時には、⾦物が直接⽕に触れることが無く、耐⽕性に⾮常に優れています。
POINT – 03DESIGN
⽊のぬくもりを最⼤限に発揮
⾦物が⾒えない
美しい仕上がりを実現
ホームコネクタ―は⾦物が⽊材表⾯に一切露出せず、⽊の美しさを最⼤限に活かすデザインとする事が可能です。また、ラーメン構造においても金物の露出は無く、架構の美しさを最大限に表現することができます。
みえがかりの良さ
⾦物が⽊材内部に収納されるため、⽊材表⾯への⾦物露出は⼀切ありません。このため、⽊組みとしての美しさを最⼤限に引き出す設計を⾏って頂くことが可能となります。
特殊形状への対応
ホームコネクター⼯法は、⾓度のある仕⼝・継⼿や、複雑な形状の仕⼝にも対応可能です。また、キャンチ梁の接合・ラーメン構造にも対応でき、これまでに無いデザインの⽊造建築が可能となります。
POINT – 04FLEXIBILITY
意匠性抜群
異種素材の接合も可能
ホームコネクター自体は木材内部に収納され、金物の露出が一切無く、意匠を損なうこともありません。木材とコンクリート、木材と鉄骨等の異種素材の接合も可能であると共に、在来軸組、トラス、木質ラーメン構造や片持ち階段など、多様な構造体への適用が可能な工法です。
異種素材接合
ホームコネクターは、木材同士の接合だけでは無く、木-コンクリート、木-スチールなどの異種素材の接合も行うことが可能です。
補強・補修
既存建物の耐震補強、補修、改修も容易に行えます。更に、後付けのベランダや庇の施工なども行うことが可能です。
ほぼ全ての継手・仕口をカバー
ホームコネクターには、L型、S型、T型の3 タイプのロッド形状が用意されており、この3 種類のロッドで、木造建築におけるほぼ全ての継ぎ手・仕口をカバーすることが可能です。
POINT – 05ECOLOGY
地球環境保全に役⽴つ
ホームコネクターは、一般製材品への適用も可能です。短小部材を繋ぎ合わせ長大梁を作成するなど、木材を無駄なく使用する事ができ、環境保全にも貢献することができます。
古材・廃材の活⽤
改修⼯事等において、これまで廃棄されてきたような部分的に腐朽などの傷みのある部材についても、傷んだ部分のみをホームコネクターで取り替えることにより部材の再利⽤ができ、古材・廃材の活⽤が可能です。
⼀般流通製材の活⽤
ホームコネクターを使⽤する事により、⼀般流通製材で⼤スパン対応のボックスビームや重ね梁などの製作も可能です。